一般的な良い土地の条件として「東南角地」「道路との高低差がない」「駅やスーパー、病院が近く住環境が優れている」「広い道路に接している」などが挙げられます。しかし、良い土地の条件だけにとらわれると、土地探しで失敗するリスクが高くなります。
できるだけ条件を満たしている土地を購入したいと思うかもしれませんが、一般的な条件が自身のライフスタイルに適しているとは限りません。
◆ 土地ばかりに目を向けない
良い土地ばかりに気を取られると、家づくりの予算が足りなくなる可能性があります。家づくりに必要な予算として建物・土地の費用を思い浮かべる人が多いですが、実は様々な初期費用が発生します。
不動産仲介手数料、各種申請料、固定資産税など、諸費用だけでも意外とお金が必要になるでしょう。諸費用を見逃して土地を選ぶと予算オーバーになり、建物の費用を削ることになりかねません。こだわりたい部分を削ることがないよう、初費用まで踏まえたうえで予算設定をしましょう。総予算を決めて土地・建物・初費用のバランスを考えることが大切です。
◆ 優先順位を明確にする
まずは希望条件をいくつかピックアップし、その条件のメリット・デメリットを書き記してみてください。例えば多くの人が望む駅近くという希望ですが、交通手段がない方には必要な条件だと言えます。ただ、便利な一方で騒音が気になるなどデメリットがあることも忘れてはいけません。
また、普段から鉄道をあまり利用しないのであれば、別に駅近くを選ぶ必要はないと思います。将来設計を見据えて妥協できる点・妥協できない点が明確になれば、自ずと条件が絞れてくるでしょう。
◆ 将来を見据えて考える
「20～30年後、そこには誰が住んでいますか？」
もし、あなたが今土地探しを検討中であるならば、一度考えてみてください。
住んでいるとするならば、どんな年代の方がお住まいですか？
空き家ばかりではないですか？
昨今、少子高齢化という言葉をよく耳にすると思います。そういった将来のことも考えて行動することも重要な土地探しのポイントです。特に地方では避けては通れない問題です。
こうしたポイントを押さえつつファイナンシャルプランナーを活用すると、失敗のない土地探しができます。
